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税制年収の壁

年収の壁を徹底解説2025|103万・106万・130万円の違いと最新動向

2026年3月1日 掲載 | 読了目安:約7分

この記事のポイント:「年収の壁」には税金の壁と社会保険の壁がある。2025年の税制改正で所得税の壁は変化したが、社会保険の壁(106万・130万円)は別の制度のため影響を受けない。

年収の壁とは?2種類の「壁」を整理する

パートや副業で収入を得るとき、「〇〇万円を超えると手取りが減る」という話を耳にすることがあります。これが「年収の壁」です。壁には大きく2種類あります。

この2つは全く別の制度で、どちらか一方を超えても自動的にもう一方が変わるわけではありません。それぞれを正確に理解することが家計管理の基本です。

① 税金の壁:所得税がかかり始めるライン

〜2024年:103万円の壁

給与収入が103万円以下であれば、所得税はかかりません。これは以下の控除の合算で決まっていました。

2025年〜:113万円の壁へ変化

令和7年度税制改正で基礎控除が48万円→58万円に引き上げられました。これにより、給与収入の非課税ラインが実質的に113万円程度に変わります(給与所得控除55万円+基礎控除58万円)。

なお、この変更は2025年分の所得から適用されます(2026年の確定申告・年末調整に反映)。

配偶者控除との関係

配偶者(パート勤務など)の収入が103万円(改正後は約113万円)以下であれば、世帯主側で「配偶者控除」38万円を受けられます。約113万円を超えても201万円未満であれば「配偶者特別控除」の対象となり、段階的に控除が減額される仕組みです。2025年税制改正で基礎控除が引き上げられたことに連動し、配偶者特別控除が満額(38万円)適用される上限も従来の150万円から約160万円に引き上げられる見込みです。

※住民税の非課税ラインは所得税とは異なり、収入100万円程度(給与所得控除55万円+住民税の基礎控除45万円)から課税対象になります(自治体により異なります)。

② 社会保険の壁:被扶養者から外れるライン

106万円の壁(大企業等で勤務の場合)

以下のすべての条件を満たす場合、年収106万円以上(月額8.8万円以上)で社会保険に加入する義務が生じます。

130万円の壁(全員に適用)

勤務先の規模に関わらず、年収130万円以上になると配偶者や親の健康保険の被扶養者から外れます。自分で国民健康保険や社会保険に加入することになり、年間15〜20万円程度の社会保険料負担が発生します。

【支援パッケージの特例(現在実施中)】「年収の壁・支援パッケージ」により、人手不足等による一時的な収入増の場合は、事業主が状況を証明することで最大2年連続まで扶養に留まることが認められる特例措置があります。ただし、恒久的な賃上げによる増収(継続的に130万円超が見込まれる場合)には適用されません。
収入ライン内容影響
〜113万円程度所得税・住民税の非課税ライン(2025年〜)税負担なし
週10時間〜
(2026年10月〜)
雇用保険の加入義務(2026年10月から拡大予定)失業給付・育児休業給付等の対象になる(収入要件なし、労働時間のみ)
106万円〜社会保険加入(大企業等の従業員)健康保険・厚生年金の保険料負担(ただし将来の年金が増える)
130万円〜社会保険の被扶養者から外れる(全員対象)社会保険料の自己負担が発生
150万円〜配偶者特別控除の段階的縮小開始世帯主の税負担が増える
201万円〜配偶者特別控除が完全になくなる最大38万円の控除が消える

「壁を超えると損」は本当か?

よく「年収の壁を超えると手取りが減る」と言われますが、実際には短期的に損になるケースと、中長期ではプラスになるケースがあります。

社会保険加入のメリット

短期vs長期の考え方

年収130万円をわずかに超えて保険料を払い始めると、確かにその年の手取りは減ります。しかし収入を増やし続けることで、数年のうちに総収入は必ず逆転します。「壁を超えると損」は、収入を増やさずに壁だけを超えた場合の短期的な話です。

パート・副業の収入管理に活かす

現在の状況で判断する3つの質問

  1. 勤務先の従業員数は51人以上か?(106万円の壁が適用されるか)
  2. 配偶者の扶養に入っているか?(130万円の壁を意識すべきか)
  3. 老後の年金を増やしたいか?(社会保険加入でメリットあり)

ライフプランに組み込む

年収の壁は、単年の手取りだけでなく老後の年金額にも直結します。社会保険に加入して厚生年金の被保険者になると、加入期間に応じて老後の年金受給額が増加します。どのタイミングで収入を増やすかは、ライフプランシミュレーターで長期的に試算してみることをおすすめします。

収入と年金・税負担の変化をライフプランで試算してみましょう

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まとめ

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