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2026年税制改正まとめ|iDeCo拡充・基礎控除引き上げを家計に活かす方法

2026年3月1日 掲載 | 読了目安:約6分

この記事のポイント:令和7年度税制改正(2025年12月成立)で基礎控除が10万円引き上げられ、iDeCoの拠出環境も整備されました。改正内容を正しく理解して節税に活かしましょう。

令和7年度税制改正の全体像

2024年12月に与党が決定した令和7年度(2025年)税制改正大綱は、「物価上昇に対応した税負担軽減」を柱としています。長年変わらなかった基礎控除が引き上げられたほか、iDeCoや子育て支援に関する見直しも行われました。

この改正は基本的に2025年分の所得(2026年の確定申告・年末調整)から適用されます。ただし、改正内容によって適用時期が異なるため、各項目を確認することが重要です。

① 基礎控除の引き上げ(最重要)

48万円 → 58万円(+10万円)

所得税の基礎控除が10万円引き上げられ、58万円になりました。給与所得控除の最低保障額(55万円)と合算すると、給与収入113万円程度まで所得税がかからない水準になります(扶養控除・社会保険料控除を除いた計算)。

これは一般的に「103万円の壁」と呼ばれてきた水準の実質的な引き上げを意味します。ただし、社会保険の被扶養者の要件(130万円など)は別の制度であり、基礎控除の引き上げとは連動しない点に注意が必要です。

区分改正前改正後(2025年分〜)
基礎控除(所得税)48万円58万円
基礎控除(住民税)43万円53万円
給与所得控除(最低額)55万円55万円(変更なし)
所得税の非課税ライン目安〜103万円〜113万円

家計への影響

② iDeCoの拠出環境の整備

企業型DCとの合算上限の変更(2024年12月施行済み)

2024年12月から、企業型確定拠出年金(企業型DC)に加入している会社員がiDeCoに同時加入できる条件が緩和されました。これにより、多くの会社員が自己負担でiDeCoに拠出できるようになっています。

従来は企業型DCの事業主掛金との合計で拠出上限が計算されていましたが、現在は各月の掛金の合算が拠出限度額の範囲内であれば加入・拠出できます。

職業・加入形態iDeCo拠出上限(月額)
自営業者(国民年金第1号被保険者)68,000円
会社員(企業型DC・DBなし)23,000円
会社員(企業型DCあり)・公務員20,000円(事業主掛金との合算が月55,000円以内の範囲)
専業主婦(夫)23,000円

【2024年12月改正ポイント】公務員・企業年金加入者のiDeCo上限が月20,000円に引き上げ

従来、公務員のiDeCo拠出上限は月12,000円でしたが、2024年12月の制度改正により月20,000円に引き上げられています。企業型DC加入者も同様に、事業主掛金との合算額が月55,000円(DB等との合算は月27,500円)以内であれば最大20,000円まで拠出できるようになりました。公務員や大企業勤務の方はこの変更を必ず確認してください。

節税効果の試算例

年収500万円の会社員がiDeCoで月2万3千円を拠出した場合、年間の掛金総額は27万6千円。一般的な各種控除適用後の所得税率は10%(住民税10%と合わせて計20%)となるため、年間約5.5万円の節税効果が見込まれます(27.6万円 × 20% ≒ 5.5万円)。なお、年収が高く課税所得330万円を超える場合は所得税率20%が適用され、節税効果はさらに大きくなります。

③ 住宅ローン控除の現状

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)は、2022年以降の制度が引き続き適用されています。主なポイントは以下の通りです。

なお、2025年以降に入居する場合の借入上限は段階的に縮小されているため、住宅購入を検討している方は最新の要件を金融機関・税務署で確認することをおすすめします。

④ 子育て支援に関する税制

令和7年度改正では、子育て世帯への経済的支援も強化されています。

【高校生の扶養控除縮小:控除減少額と手当増加額の比較】

16〜18歳の子がいる場合、2026年分から扶養控除が縮小されます。所得税率10%の世帯では所得税が年1.3万円、住民税が年2.1万円(計年3.4万円)増加する計算です。一方、高校生世代の児童手当(月1万円)が年12万円増えるため、世帯全体ではプラス約8〜9万円となります。ただし、給与明細上の所得税額は増加するため、家計管理上は注意が必要です。

子育て中の家庭は、児童手当の拡充(2024年10月から高校生まで対象拡大)と税制改正の両方を合わせて活用することで、家計への負担軽減効果が高まります。

改正後の節税戦略:おすすめの活用順序

  1. iDeCoで老後資金を積立(掛金が全額所得控除)
  2. NISAでその他の投資(運用益が非課税、いつでも引き出し可)
  3. 基礎控除引き上げ分を確認(パート・副業収入の上限管理を見直す)
  4. 住宅ローン控除を最大活用(繰り上げ返済のタイミングを考慮)

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まとめ

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